ボスニア人のお母さん。海外で出会ったこんな人#1

海外にいると良くも悪くも文化の差を感じることがあります。

引きこもりな私ですが、少しずつ色々な人と知り合って笑ったり泣いたり笑ったり…そんな私が海外で出会った色々な人の話をしようと思います。

 

一回目は、私が海外で初めて長期滞在することになった家のホストマザー。

彼女は子供たちが大きくなってから空いた部屋を他の人に貸していました。その部屋の一室を借りていたのが私です。

彼女はボスニア出身で若い頃にドイツに移り住んだ人でした。

彼女はいつもリビングの大きなソファーで大きなテレビを見ながら編み物をしていました。

 

最初全くドイツ語が話せなかった私は、彼女とコミュニケーションを取ることが全くできませんでした。

それでも語学学校から帰って来た私にいつも

「今日は何を習ったの」

と彼女は聞いてくれて、私がドイツ語をある程度喋れるようになったのは彼女のおかげです。

 

彼女は私の母と同い年ぐらいというのもあってか、私のことを色々心配してくれて、食事はいつも彼女からもらっていました。ボスニア料理はとても高カロリーでとてもおいしいんです。

代わりに私は彼女が作るジャムの材料を集めに行ったり、おつかいに行ったりしていました。

彼女が真っ赤な毛糸で私にスーツの上下みたいなのを編んでくれたときは困りましたが、嬉しかったり。

 

一緒にくだらない番組を観て茶々を入れたり、彼女の孫と遊んだり、ボスニア料理を教えてもらったり、本当に家族みたいな気分でした。

その街を離れる原因となった出来事があって、私はその頃よく泣いていたのですが、優しくハグして慰めてくれたり……。

 

その街から出られるのは嬉しかったけれど、彼女と離れるのだけが嫌で、出発の日も家でずっと泣いていました。

彼女は私にわざわざお金まで渡してくれて

「Kopf hoch!(頭を上げて=元気を出して)」

と何度も言ってくれて、私は彼女に抱き着いてワーワー泣きました。

(当時一応二十歳超えてました…)

 

なんだかもうあまりエピソードが思い浮かびませんが、彼女のような温かい人と出会えて私は幸せだな、と思います。