文学少女だったころ!?わたしと本の思い出。#2

中高生のころ、わたしはとにかく活字を欲していて、授業中もコソコソ本を読んでいたし、家でも晩ごはんを食べながら本を読んで怒られるほど本に夢中でした。

 

本があれば生きていける気がしました。

本を読んでいる間わたしは日本の片田舎に住むダサい中学生ではありませんでした。

 

あるときは潜水艦に乗って海底に潜り、あるときは祖国、フランスに忠誠を誓って戦い、たまにリンゴを片手に京都の街を歩き、屋根裏部屋で暮らし、お姫様になり、何度か自殺をし……。

 

今回は中学生・高校生時代に文字通り寝食を忘れて読みふけった本の中で、覚えている本について書こうと思います。

 

前回はこちら「本の世界に足を踏み入れたとき。わたしと本の思い出#1

 

 前回書いたようにルパンへの憧れがあったわたしは、常に心のどこかでルパンシリーズのような、夢中になれる本を求めていた気がします。

しかし一度読んだ本は基本的にもう一度読まないので、ルパンシリーズをもう一度読む気にはなれませんでした。結末が分かっているお話を読むのってあまり楽しくないし。

 

そこで読み始めたのが海外ミステリーつながりでアガサ・クリスティーです。

アガサ・クリスティーの本にも結構ハマりました。

 

ただ、アガサ・クリスティーはどうもトリックやお話を使い回しているような気がして、どれを読んだのかがよく分からなくなって途中で飽きてしまいました。(それとも私が同じ本を読んでいただだったりして)

 

そうそう、ミステリーといえば宮部みゆきもよく読みました。

一番印象的なのはやはり『模倣犯』。

「怠け猫、外は怖いのよ!『模倣犯』読んで勉強しなさい」

と母に言われて気乗りしないまま読んだのですが(ハードカバーだと確か上下巻に分かれていてどちらもすごく分厚い)、”ページをめくるのがもどかしい”とはまさしくこのことでしょう。読むのがやめられない。でも怖い。

 


中学2年のときにできた友達は、絵も本も好きな子で話が合いました。


一昔前の本ばかり読んでいたわたしに彼女は最近の本を勧めてくれて、そこから流行の本を読むようになりました。

 

彼女が勧めてくれた作家さんのなかでわたしが特によく読んだのは森見登美彦と海堂尊でした。

 

森見登美彦の軽妙な文と独特の世界観がすごく好きになりました。

最初に友達が貸してくれた『夜は短し歩けよ乙女』も好きですが、やっぱり『有頂天家族』が大好き。

 

たぬきと天狗と弁天さまが京都で楽しそうなお話です。アニメにもなっていましたね。

 

あと、普段通りの面白さを期待して手に取った『きつねのはなし』は全くオモシロイ要素が無くて驚きました。普通の”文学”を書きたかったというのをインタビューかなにかでおっしゃっているのを読んだ記憶があるので、その願望が反映された作品だったのでしょうか?

 


海堂尊の本はミステリーだったので好きでした。なんだか理由が適当ですが他に好きな理由が思いつかない。後、『ジェネラルルージュの凱旋』の速水先生が好きです。

 

桜庭一樹の『少女七竈と七人の可愛そうな大人』もその友達が貸してくれたのですが、それからしばらくして桜庭一樹が直木賞を受賞したのでなんだかビックリしました。

 

彼女はどうやってそういう面白い本を見つけていたのでしょう。

 

友達が勧めてくれたなかでも京極夏彦と西尾維新は今に至るまで読んだことがありません。怖そうなので……。

 

それから伊坂幸太郎とか恩田陸とかも読むようになりました。

 

伊坂幸太郎作品のなかでお気に入りはベタですが『重力ピエロ』と『アヒルと鴨のコインロッカー』。この二作は他の作品と違って人がバンバン死んだりしないのもいいところ。

伏線のはりかたとその回収がまさしく職人技で、最後はいつも感動して終わります。すごい。

 

 

恩田陸の本で特に好きだったのは『麦の海に沈む果実』です。このシリーズの本をもう一冊くらい読んだのですがどれだか忘れてしまった。

 

お金持ちの集まる寮付きの学園に入れられたリセという女の子が主人公なのですが……「寮付の学園、金持ちの子女」というワードからは想像もつかない暗くて不気味な雰囲気。世界観に引き込まれます。

 

 

そしてキーラ・ナイトレイ主演の映画『プライドと偏見』を観てから、ジェーン・オースティンにハマりました。『高慢と偏見』『エマ』『説得』など図書館にある本は一応全部読みました。乙女ですねぇ……。

 

『プライドと偏見』をベースに書かれたらしい『ブリジット・ジョーンズの日記』も読みましたがあまり好みではありませんでした。しかし主人公がキノコをキメる話があり、それ以来ずっとキノコに興味津々です。

 


後は教科書に載っていた『羅生門』と『蜘蛛の糸』、美術のテストになぜか出てきた『河童』をきっかけに芥川龍之介の本も読んだ気がします。

 

詳しいことは忘れましたが『河童』のなかに、カッパの赤ちゃんは生まれる前に「生まれたいかどうか」を聞かれて、生まれたいと答えた子だけが生まれてくるというくだりがありました。

 

人間もそうなのかな、と思ってそれから胎児時代のわたしが生まれる決定を下したのなら、責任を取って生きていこう、と思うようになりました。中二病ですね。

 


この頃から好きな本だけでなく嫌いな本もでてきた気がします。

 

当時家族でハマっていた作家さんがいて、初期の3部作は新鮮で面白かったのですが……なんだか恋愛も毎回ワンパターンだし、本を通して作者に説教されている気になるので段々読まなくなってしまいました。

後、何回かあとがきに編集さんへの文句が書かれていて、ちょっとげんなりしたというのもあります。

 


それから高校生のときに意を決して、いつもノーベル賞間近の作家さんの本を手に取ったのですが(読まず嫌いは良くないと思って)途中でギブアップしました。

 

活字中毒者のわたしはどんな本でも一応最後まで読んでいたのに……返却期限が来てしまって全部読まないまま返しに行ったとき謎の敗北感がありました。

 

(この三人を一緒くたにしていいのか分からないけれど)山田詠美、よしもとばなな、江國香織とかの本もあまり…なので、単にわたしがそういう描写が苦手なだけかもしれません。

 

 

逆に好きなのは三浦しをんです。

特にお気に入りの作品があるわけではないのですが、新作があればつい読んでしまいます。

 

『風が強く吹いている』や『舟を編む』も面白かったけれど強いて一冊おすすめするとすると『神去なあなあ日常』です。

 

都会育ちの若者がいきなり林業をはじめさせられる話。彼の成長や周囲の人との関わりが描かれていて、ついつい主人公を応援したくなる一冊です。

 

 

インタビューとかは読まないし実際のところは分かりませんが、作者は本当にサバサバしたニュートラルな方なんじゃないのかな、と著作を読んでいて思います。

ただ最近軽いBL作品をお書きになるようで……。可能なら避けたいので分かるようにしておいて欲しいところ。

 


高2のとき5年ぶりくらいにもう一度『風と共に去りぬ』を読みました。

高校の図書室で借りて読んでいたのですが、親同士知り合いの方の娘さんが図書委員をしていて、その子のお母さんからある日

 

「『風と共に去りぬ』なんて読んでもまだ分からないでしょう」

 

と言われて、人の読んでる本をバラすその子にもちょっとムカつきましたが、『風と共に去りぬ』についておばさんよりはるかに考察している自負があったわたしはそこでもイラっときました。(まあ考察というかただの妄想ですが……)

 

ですが、今思うとやっぱり若いと理解できることに限界がある気がします。今もそうですが、若いと納得できないことが多いのかもしれません。

 


もう一冊、二度読みした本と言えば夏目漱石の『こころ』です。

課題図書だったので読書感想文を書かなければいけなかったのですが、一度読んでも全く感想を思いつかず……。

 

なんでも『こころ』って新聞小説だったらしいじゃないですか……。わたしも毎朝読んでいたので新聞小説をバカにしてるわけでは決してありませんが、どうせなら他の作品にしてくれていたら良かったのに。『坊ちゃん』とか。

 

痴情のもつれ、自殺、先生からのとんでもなく長い手紙。

 

うーん。読書感想文に何を書いたのか全く覚えていません。

主人公と先生の奥さんのその後の関係性についての考察(妄想)を書いた気もします。

そもそも二回も読んだのに本の内容をほとんど覚えていない……。

 

こちらも大人にならないと分からない本なのでしょうか。わたしにはどうにもそんなに深い話のようにも思えないのですが……。読んだことがある方には意見をお聞きしたいです。

 

 

高校の国語の教科書って結構おもしろくて好きだったのですが、特にこの時代の作家先生の作品が載っている割合が多めだった気がします。

 

特に太宰治と三島由紀夫と梶井基次郎がおもしろくて、他の著作も読みました。

 

教科書ってありがたい存在ですね。学校に通っている頃は学年が変わって教科書を貰うのが楽しみだったなぁ。

 

逆に教科書に載っていた『舞姫』を読んで他の著作は絶対に読まないだろうなぁと思いました。文語体で書かれているからまず読むのが難しくて、内容が頭に入ってこないし、その割に「私はインテリである」という作者の強い主張が感じられる気がして……。でもこれも今読むとまた違うのかもしれません。

 


後、ドイツ語文学といえばヘッセとカフカを読みました。

どちらもなんだか暗い雰囲気の話ばかりで、特に『車輪の下』とかはあまり面白かった記憶はありませんが、ヘルマン・ヘッセの本は表現の美しさに惹かれました。

カフカは『変身』と『城』くらいしか読んでいません。『変身』は暗い上に救いようがないんだけれど、投げられたリンゴが体にめり込んでしまうところが妙に面白く感じたのを覚えています。かわいそうなグレゴール。

 

ドイツ文学は「おもしろさ」よりも人の苦悩とかそういう難しいことを描き出すのを好むイメージがあります。ゲーテの『若きウェルテルの悩み』とかまさしくそんな感じですよねぇ。読んでて楽しいのかな!?などと失礼なことを考えてしまいます。

 

一方でフランス文学は『ルパン』『三銃士』『海底二万マイル』『モンテ・クリスト伯』『家なき子』といった分かりやすい面白い冒険物語が多い気がします。

フランス語文学と言えば『星の王子さま』と『ああ無情』も思い入れがある作品です。

ドイツじゃなくてフランス留学にしておけば良かったかも。

 


一方、『戦争と平和』『嵐が丘』『罪と罰』『ジェーン・エア』『源氏物語』『赤と黒』
こういう読んでおいた方が良さそう、かつ読む気にならない小説は図書館に置いてあった漫画や映画でごまかしました。


おかげで文学部女子とバトルになっても、読んだ顔をして評論を語ることができます。ハッハッハ。(性格悪い)

 

『源氏物語』って今誰かが同じ内容の小説を書いても、全然人気にならないと思いますよね???もちろん文学的価値が内容にあるわけでもないのかもしれませんが……。

それにしてもR指定つきそうだし、主人公の光源氏は作者の性格を反映してかやたらと女々しいし嫉妬深いし。(作者の性格知らないけど)

マザコンのロリコンって……うーん、こう考えると紫式部は男性心理をよく分かっていたのかもしれませんね。

 

そしてとある有名な尼さんが『源氏物語』が好きだと言っていて、驚きました。

ええ?いいの?

謎です。あれだけ俗な小説も中々ないような気がするのですが……。挙句に「ぱーぷる」とかいうペンネームでケータイ小説を書いてみたり、ファンキー過ぎ。

 

とか『源氏物語』について言いたい放題ですが、私は授業で一部を読んだ以外は全部漫画で得た知識ですので正直何か言う資格はありません。ごめんなさい。

 

しかしわたしは断然清少納言派です。

冬のいみじう寒きに、埋もれ臥して聞くに、鐘の音の、ただ物の底なるやうに聞ゆる、いとをかし。

 何が書いてあるのかよく分からないけどとりあえず共感できてしまう。

1000年前に生きていた人に共感できるのも本のすごいところですよねぇ。

 

なんだか話がそれてしまいましたが、高校生以降全然本を読まなくなってしまったことを少し後悔しています。もっと読んでおけば良かったなぁ。

 

今からまた読書を再開しようと思います。

 

みなさんも良かったらおすすめの本、作家さんをぜひ教えてください。

 

(作家さんの名前は敬称略です。m(__)m

そして、本は本当に好みなのでここで批判してる本が好きな方は気を悪くしないでいただけたら、と思います。)