久しぶりの図書館。わたしと本の思い出。#3

友達と一緒にいるだけでなんだか疲れてしまうわたしが、何時間でも一緒にいられる親友は本でした。

孤独が友達、本は親友……などと思っていましたが、普通に家族も友達もいるのでただの痛い勘違い女です。

 

そんなわたしですが、高校生の頃勉強が忙しくなって本を読まなくなるにつれて、それが普通になってしまいました。

高校を卒業して時間ができても、本を読むことはもうあまりなくなってしまい、それまでなら読書に費やされていたはずの時間もすべてインターネットに費やされるようになりました。

インターネットを眺めるのには集中力もいらないし、いつのまにかアニメを観るようになってからはますます読書から足が遠のきました。

 

こんなに本を読まなかったことは今までになかったのですが、本に対する興味を失ってしまっていたのか、インターネット依存症がひどかったせいなのか、別にそれが不自然なことにも思えませんでした。

もう読書は”日常の一部”ではなくなっていました。


そんな状態だったのでここ数年は年に5冊も本を読んでいなかった気がします。
今回はそんなわたしの読書記録。

 

ほとんどがドイツの図書館に申し訳程度に置いてもらっている日本語の棚で見つけた本です。

 

『銀二貫』著:高田郁
「面白い本」とかでググって題名をよく見かけるので気になっていました。なので図書館で見つけたときは嬉しかったです。


評判通りの面白い本でした。読んでしばらくしてドイツの図書館でフリマに出されているのを見かけて買いました。『みをつくし料理帖』シリーズを書いた人の著作で、この本にも料理の話が出てきます。

 

『山中伸弥先生に、人生とiPS細胞について聞いてみた』
面白かったです。努力と偶然が重なって、チームの力でiPS細胞が発見された、と書かれていて山中教授の謙遜さもすごいと思いました。

わたしだったらiPS細胞を発見してノーベル賞受賞なんてしたあかつきには空を飛び回り羽扇子を振り回します。

 

 

『道化師の蝶』著:円城塔
芥川賞って恐らく文学作品として優れた作品が選ばれるのでしょうけれど、意識の低い読者であるわたしにとってはあまりおもしろくない作品が多く……。

しかしタイトルと作者の名前が気に入って中を見てみたら面白そうな雰囲気だったので、一応読んでみると面白くて驚きました。

 


後は湊かなえ、東野圭吾を初めて読んだのももしかするとドイツでかもしれません。

 

湊かなえの『告白』くらいは日本で読んでたかな?
『夜行観覧車』とか、ホラー的な怖さとまた別の、人間の怖さみたいなものが書かれていて怖いです。

 

東野圭吾は完全に読まず嫌いでした。
『容疑者Xの献身』とかを日本の図書館でパラっと見て、好みではないと判断して読まなかったのですが間違いでした。後悔。

 

何冊か読んだのですが『ナミヤ雑貨店の奇蹟』は特に展開が楽しめるし、感動ストーリーだし面白かったです。

 


後、ある意味記憶に残っている本が保坂和志の『未明の闘争』です。
集中力がないと読めない。あっても読めないかもしれない。よく分からない。でも猫が出てくるので☆5つです。ラストが良かった気もします。でも、おすすめはしません。

 

『明治・父・アメリカ』著:星新一
こちらにおられる日本人の方から本をたくさんいただいて、その中に入っていた一冊。
ショートショートの王様、星新一が彼の父親について書いた本。

星新一のショートショート以外の作品を知らなかったので、ショートショートだと思って読み始めて驚きました。

星新一氏のお父さんがなんと明治時代にアメリカで苦学生をされていたころの話が主なのですが、すごい。

 

同時期に百田尚樹の『海賊とよばれた男』も読みました。

それぞれWW1前、WW2後のはなしで時代は少し違うのですが、どちらも一昔前の日本をより良くするために頑張る人の話で感銘を受けました。

”頑張る”なんて表現では生ぬるいかもしれません。
とにかく二人ともひたすら努力、努力で、読んでいて海外で何かをするでもなくぼんやりしているわが身を恥じました。

彼らの努力があったからこそ、日本は今こんなに豊かな国なんだと思うと本当に感謝です。

わたしもいつか日本になにか持って帰れたらいいんですけれどね……。


それから澤田瞳子の『若冲』。
若冲の絵は好きだったものの若冲については何も知らなかったので勉強になりました。
ずっと絵に取りつかれているような彼の人生が少しうらやましく思えたりもしました。

 


後、ここ数年に読んだ本のなかで一番気に入ったのはコンラート・ローレンツの『ソロモンの指輪』です。動物が生き生きと描かれていて、まるで現実世界のドリトル先生が書いたような本です。

コンラート・ローレンツはオーストリア出身の学者さんなので、もちろん原作はドイツ語で書かれています。

……で、調子に乗って彼の本をドイツ語で読もうと思って入手したものの、エンデの本と仲良く棚の飾りになっています。

 

それから『ご冗談でしょう、ファインマンさん(上)』
物理学者、ファインマンのエッセイなのですが、ユーモアに富んでいて面白い。しかしやっぱりいかにも天才だな、と読んでいて思いました。後、他の理系分野を学ぶ上での物理・数学の理解の重要性についても再認識させられました。 

下巻が手元になくてまだ読めてないのが残念。


『博士の愛した数式』も遅ればせながら読みました。
数学がきれいで切ないお話。

 


今年一か月日本に帰っていたのですが、帰ってすぐに図書館に連れて行ってもらい、欲張って何冊も借りたものの読むペースが驚くほど遅くなっていてほとんど読めませんでした。

 

ダン・ブラウンの『ダ・ヴィンチコード』を今さら読みました。飛行機の中で『インフェルノ』を観ていたのもあり、面白かったです。ルーヴル美術館にこの本を持って行きたい。

 

後、母一押しの『マシュマロナイン』。わたしは作者の横関大を寡聞にして知らなかったのですが、相撲部の男の子たちが野球をする、しかも甲子園を目指す、というありえないストーリーなのに面白くてあっという間に読み終わってしまいました。

(生まれて初めて「寡聞」などという単語を使ってみるわたし 笑笑)


桜庭一樹の『無花果とムーン』も読みました。

内容が思い出せないのですが、どうせ美少女がでてくる話だろうと思います。違ったらスミマセン。

 

 

それからインターネットで調べて「徹夜本」と名高い隆慶一郎作の『影武者徳川家康』を上下巻借りて来たのですが上巻の半分も読めず、悔しい思いをしました。1日で読み終わる予定だったのに。ありえない。次帰ったらリベンジします。それとも「徹夜本」になるのは下巻からなのかもしれません。(負け惜しみ)

 

日本に帰省中読んだ本で一番のお気に入りはこちら。

 

活字中毒とか言いましたが実は一番好きな本は図鑑です。図鑑を集めたい。

 

そして一番面白かったのが『笑酔亭梅寿謎解噺』シリーズ。

落語を題材にした小説で全部で5巻まであるのですが、一気に全部読みました。

若者が高校の担任に連れられて、はちゃめちゃな落語家に無理やり弟子入りさせられる話なのですが、とにかく笑えます。落語を聞いてみたくなりました。笑いたい人におすすめ。

 

先週、一年ぶりくらいにこの街にある日本語の本が置いてある図書館に行きました。

ラインナップは一年前とあまり変わっていませんでした。

そもそも「ラインナップ」とか言えるほど本が置いてありません。しかも一度に4冊しか借りられないんです。:(

 

誰かお金持ちの人、あそこの図書館に寄付してくれたらいいのに。

置いてもらえるか分からないけれど、わたしも読み終わった本は持って行こうと思います。


そうだ、本を読まなくなった理由のもう一つは、なんとなく面白い本を読みつくしてしまったような気がしたからかもしれません。驕りすぎですね。

これからもっと面白い本に出会いたいなぁ。

みなさんがご存知の面白い本、ぜひ教えてください。