本の世界に足を踏み入れたとき。わたしと本の思い出#1

わたしは海外に出るまで半軟禁生活を送っていたこともあり、家にテレビもゲーム機もなかったのもあり、母が本好きな影響もあり、とにかく本ばかり読んでいました。

その割に文章力が低いのはなぜなのか分かりませんが……。

出不精なくせにスリルと冒険とよく分からないけれどキラキラしたものを追い求めていたわたしにとって読書はうってつけの……うってつけのなんだったんだろう。

 

決して趣味ではないし、暇つぶしというわけでもないし。

 

強いて言うならば日常の一部でしょうか。そしてきっと退屈からの逃げ場でもあったんだと思います。

 

今まで何冊の本を読んだのかは分かりませんが、印象に残っている本について書いてみようと思います。

 

 

今回は小学校時代に出会った本について。

 

私に本の世界の扉を開けてくれたのは、アルセーヌ・ルパンです。小学校の図書室で彼と出会って、小二のころには図書館にあったルパンシリーズをあらかた読み終えていました。

小二の冬休みに「とりあえず分厚い本が読みたい」と思って児童文学集みたいなのを手提げかばんに詰め込んで帰りましたが、収録されていたのが『人魚とロウソク』みたいな陰気な話だったので、なんとなく日本文学につまらない印象を持ちました。

 

大のルパン派だったわたしはホームズを読む気にもなれませんでした。今考えるとルパンの作者、モーリス・ルブランが悪いように思えますが、『奇巌城』と『ルパン対ホームズ』でホームズがダサい悪役として描写されていたんです。

 

『緋色の欠片』とか『斑の紐』くらいは読みましたが、そもそも先入観がある上に、ホームズはどうもカッコつけだしワトソン君に対して威張ってるしで、やはり好きにはなれませんでした。

 

どちらも今読んだらまた違う感想になるだろうな、と思います。

 

 

わたしの母はケ……節約家なので図鑑以外の本は全く買ってくれませんでした。(しかし最近帰省したら小説を買うようになっていた)

 

なのでたぶんほとんどが頂き物だと思いますが、家にあったのが『若草物語』『赤毛のアン』といった児童文学でした。『若草物語』と『あしながおじさん』は好きで、読む本がないときに何回か読み返したけれど『赤毛のアン』と『トム・ソーヤの冒険』はあまり好みではありませんでした。

 

後『大草原の小さな家』もありましたが、当時母がよく観ていたドラマ版『大草原の小さな家』のローラとの乖離になんとなく違和感を持ちました。

 

 

小3の頃、ルパンシリーズを読みつくした後は子どもらしい本も読みました。
中でも覚えているのが『ズッコケ3人組シリーズ』と『クレヨン王国シリーズ』です。

 

『ズッコケ三人組』の方は、他の小学校での出来事を読んでいるようで面白かったし、

『クレヨン王国』はファンタジー色が強くて好きでした。

しかし今思い出すと『クレヨン王国』って環境問題に訴えかける作品だったような気もします。

 

 

それからまた海外文学にハマりました。

 

まずはミヒャエル・エンデです。

 

「ハマりました」と言えるほどの冊数が図書館になくて、読んだのはせいぜい「はてしない物語」と「モモ」くらいですが、どちらも子どもが冒険するストーリーなのでドキドキしながら読みました。

 

今も”Der satanarchäolügenialkohöllische Wunschpunsch”というミヒャエル・エンデの本が手元にあるのですが、1ページも読んでません……。(日本語未翻訳だと思っていたら、今調べると『魔法のカクテル』という邦題で翻訳されていました)

 

『はてしない物語』のあとがきにエンデが”電車でうとうとしているときに、見知らぬ男からこの話を教えてもらった”というようなことを書いていたのが印象的でした。

私は未だに私のところにも誰かがやってきておもしろい冒険譚を語ってくれないかと考えてしまいます。

 

『モモ』は読んだことがある方なら分かると思いますが、すごく深い話で、しかも登場人物の個性的なこと!

心に余裕がないときはふと、「灰色の男がきたぞ……」などと考えてしまいます。

 

ドイツで「ミヒャエル・エンデが好き」と言うと大抵「でも子供向けの本でしょ?」と言われるのですが納得がいきません。子どものころに読んだときには内容の半分も理解できていませんでした。まあ、それでいいのかもしれませんが。

 

大人向けの児童書、ということにしておきましょうか。まさしくわたし向けの本……?

 

 

そして大好きだったのが『ドリトル先生シリーズ』!

確か小4,5の頃の愛読書でした。

学校のメダカに話しかけられる気分になってみたり、家にいた犬に話しかけてみましたが、意思疎通をしている感じはあまりなく、いつしか動物と話すことは諦めてしまいました。

 

今考えると、犬はともかくメダカとの会話は難しいものがある気がします。

 

ちなみに猫の言うことは大体分かります。しかし猫がわたしの言葉をどれくらい理解しているのかはよく分かりません。

 

 

そして小6のときに出会ったのが『風と共に去りぬ』です。

きっかけは家族で観た映画版『風と共に去りぬ』だったのですが、最初の方に美しすぎるヴィヴィアン・リーを映し出しながら解説が「スカーレット・オハラは美人ではなかったが……」と言っているのに混乱したのを覚えています。

 

あれが美人でなければだれが美人なの?ヴィヴィアン・リー以外のキャストも考えられませんが、原作的にはキャスティングミスなのかもしれません。

 

当時わたしはあのラストに納得が行かなくて、たぶんそれで原作を読んだんだと思います。それともスカーレットにすごく惹かれていたからかもしれません。

 

小説の主人公で一番魅力的な人を選ぶとしたら、迷わずスカーレットを選びます。でも考えてみるとヴィヴィアン・リーの見た目が好きなだけかもしれません。

 

そして小説は読んだときも子どもだったからか、結局納得がいきませんでした。最近あのラストを受け入れる気になってきましたが……。

 

ちなみにマーガレット・ミッチェルが亡くなった後に他の人が書いた続編『スカーレット』も読みましたが、なんだか違うなぁという印象でした。

あの辞書並みに太い本をもう一度読むことはないと思いますが、今読むとまた違う感想になるのかもしれません。

 

気に入った作者の本は読みつくす派なので、マーガレット・ミッチェルが亡くなったとき遺言で他の原稿が全部破棄されたと読んだときは、とても悲しかったです。本当に残念。

 

 

後は『ダレンシャン』とか『ネシャンサーガ』も確かシリーズ全部読みましたがあまり私の好みではありませんでした。

 

小1のときに母が『ハリーポッターと賢者の石』を借りてきて、わたしも読みましたがなぜか全くハマりませんでした。何年か後に図書室に大量に並んでいるのを見てまたトライしたのですがやっぱりそんなにおもしろい気がせず。

 

流行ってる本がおもしろく感じられないときの妙な疎外感ってちょっと悲しいですよね……。

 

 

後、小説ではなくてマンガなのですが、とにかく好きだったのが『タンタンの大冒険シリーズ』。ストーリーがおもしろいのはもちろん、キャラクターの見た目や個性も独特で魅力的で大好きなマンガです。

読んだことのない方はぜひぜひ読んで欲しいおすすめの作品です。

 

どのキャラクターも好きですが、一番はやっぱりスノーウィ(主人公のタンタンの相棒の犬)かなぁ。

 

残念なのは、アニメも映画も妙にイマイチなところでしょうか。(失礼)

 

フランス人に「タンタンが好き」(タンタンは原作仏語なので)と言うと高確率で「アステリックスもおもしろい!読んだことない!?ぜひ読んで!!」と言われます。しかし日本語にはほぼ翻訳されておらず。いつか翻訳されますように……。

 


みなさんの思い出の本はどれですか?よかったらコッソリ教えてください。

(作家さんの名前は敬称略ですm(__)m)