手紙を渡して、隣で泣く私。大失恋の話その3

大学が始まる少し前から連絡が減りました。減ったと言っても毎日あるし、前みたいにいっぱいはないという程度ですが……。さみしかった。でも付き合わないと言ったのは私だし、どうこう言う権利もない。そうこうしているうちに大学が始まりました。

忙しかったけど、でも新学期への不安と緊張と彼がいつ私を去るのかという問題で落ち着きませんでした。


上手くいかない(?)恋とは裏腹に大学では友達もできて、なんとか安心でした。私はとにかく新学期が不安で、いつだって友達はできるのですがコミュ障と内気が相まっていつも最初の何週間かは落ち着きません。


そんな新学期のバタバタの中一度会う約束をしたものの当日ドタキャンされて、大学のトイレで泣いたことがありました……。
今思うと当時の私は精神状態がまともではない。

 

というか、今思わずとも頭がおかしいことには気付いていました。が、どうしようもなかった。恋の新たな側面(笑)を知ったときでした。

いつからこんなに女の子になっちゃったんだろう。

そして私はもう終わりにしてすっきりしようと決意しました。
しかし涙腺がおかしくなっていた私は本人を前にして、何か言えると思わなかったので手紙を書くことに。(一々大正時代な私。生まれる時代を間違えたのか!?)

自分なりに結構感動的に仕上がりました。内容を要約すると、

「好きだったよ。
でももう無理だと思う。
一緒にいたときはいつも幸せだったよ。ありがとう。」
みたいな感じでした。


でも前日に「早めに会えない?」って来て
(私と約束してるのにその後予定入れる!?)
と思い頭にきて、手紙の愛情表現を少し削りました。

 

そして、約束の日がやってきました……!

当日、朝から気合を入れてメイクをしました。
最後に綺麗だと思って欲しかった。

そして10分遅れると連絡があってますます冷める私。
ああ、別れるんだな。と考えました。

駅前のスタバで待ち合わせして、そこに向かう途中で後ろから彼に声を掛けられました。
「わー、びっくりした」
と思わず日本語がでる。

喋りながらスタバへ入って、少し奥まったところにあるソファに座りました。

近況をお互いに報告しあって、そして喋ることが尽きたとき、
「私たち、お互い考え方が似てるでしょ?だから今も同じ気持ちだと思うんだけど……」
そう言ったものの、手がすごく震えてて、私はカップを机の上に置きました。

リュックから手紙を取り出した。
「君に、最後のラブレターがあるんだ」
と渡しました。

「…本当?今読むの?それとも家で?」と彼が聞く。
「今。」

彼が手紙を開いて読んでる間、息を殺して泣いていた。

「おーーー。君は本当に何も言わないね。」
私を抱きしめる彼。

ここのあたりは緊張していてあまり覚えていない。
「手紙書いてくれて良かったよ」
「君のこと好きだって何度も言ったでしょ?」
とか言われて、

「君はもうさよならを言うんだと思ってた」
「好きだけど、でも彼女じゃないから何も言えなかった」
とか言って

「もう一度聞くけど彼女になりたい?」
「なりたいけど……できない」

みたいなやり取りがあって
「恋愛は時間の無駄でしょ?私は勉強と両立できない」
って私が言って
「君は複雑だなぁ。勉強と両立できると思うよ」
と彼が言って

「まだ考えなよ」と彼。

抱き締められて、抱き着いて、彼の服にマスカラが着きました。
力作のメイクが……。


公衆の面前で何下手な芝居みたいなことをやっているのか……恥ずかしい限りです。


「もっとずっと後で知り合えたら良かったのに」
本当にそう思って言ったけど、彼は「どうして?」と言って笑っていた。

私は考えすぎだって自分でもそう思いましたが、でも別れた方がいいじゃないのかな、とかどうしてこの人は私のことを好きだなんて言うんだろう、とか途方に暮れた気分でした。

そしてこの期に及んでも私は彼が私の事を好きだと信じていませんでした。

大失恋の話その4へ続く。